マニアックな地元ネタ、郷土史です。(長文失礼します)
現在、ボランティアガイドの傍ら、、伊豆半島ジオパークの一サイト”鮎壺の滝”について、戦前の旅行案内地図には、どのように表記されていたのかを調べています。
この地域は、東海道線と豆相線の三島駅開業(明治31年)、丹那トンネル開通(昭和9年12月)、更には富士箱根国立公園化(昭和11年2月)にともなって、名勝、名物等を記載した多様な観光案内地図が発行されてきました。
添付の「国立公園 富士箱根伊豆案内図、 湯河俊次著、昭和10年2月、観光タイムス社」も、その一つ。地元沼津の業者が発行したものです。
その地図に、下土狩駅(旧三島駅)付近に”藍壺滝”が表記されていました(藍壺滝は鮎壺の滝の当時の呼称)。 当時から名勝(赤点、赤線つき)だったのだな~
細かく見ると、三か月前に一部廃線となった駿豆線が残っていたり、国立公園と先走って表示していたりしていますが、まあ~そんなもんです。
以上
郷土の歴史研究として戦前の地図を調べた一例です。 結論は一目瞭然、簡単明瞭。 他人には、つまらないことかもしれませんが、コツコツ探す楽しみを見つけています。
なお、今月1日、日経新聞文化欄に”旅行案内書 日本の歩き方 -明治~戦前の刊行物研究 移り変わる社会をとらえ直す 荒山正彦”の記事が掲載されていましたので、久しぶりにご紹介しました。
* 著者・湯河俊次の前回記事(鳥瞰図東海道名勝遊覧案内図)は、こちら。
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